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船々

ふねふね
名詞
1
標準
文例 · 用例
水上署の巡警船が交叉点に立ってメガホンや提灯で、来る船々を整理しています。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
私は跳上つて眼を放つと、唯見る、本船々首正面の海上に、此時まで閃々たる光は絶えず海の八方を照しつゝ既に一海里ばかり駛り去つた海蛇丸は、此時何故か探海電燈の光パツと消えて、突然船首を轉廻すよと見る間に、さながら疾風電雷の如く此方に突進して來た。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
午後、港内に碇泊中の船々に弔旗揚がる。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
上げ汐と見え、河岸に泊っている汚らしい船々の腹に塵芥がひたひたと寄せている。
中島敦 狼疾記 青空文庫
目あてのはとばに船を停めてしまい、あるいは、もやっている船々の間に挾まれて錨を投げる。
本庄陸男 石狩川 青空文庫
これらの古い昔の船々には、西蝦夷地のイシカリ港と喧伝されたこともあったのだが――その頃の目をもってすれば、後の従五位下の開拓判官松浦竹四郎にしても、その名著『西蝦夷日誌』に於て、「不日大阪の如き繁栄をいたさん」と謳っていた。
本庄陸男 石狩川 青空文庫
船々の甲板、船々の船檣、そして船々の煙突は焔のように輝いている。
国枝史郎 死の航海 青空文庫
それが浜べから飛んで来ると、息も切れ切れに船々と云う。
芥川龍之介 俊寛 青空文庫