折り鶴
おりづる
名詞
標準
paper crane
文例 · 用例
風のない日は縁側の日向へ出て来て、紙の折り鶴をいくつとなくこしらえてみたり、秘蔵の人形の着物を縫うてやったり、曇った寒い日は床の中で「黒髪」をひくくらいになった。
— 寺田寅彦 『どんぐり』 青空文庫
余はその罪のない横顔をじっと見入って、亡妻のあらゆる短所と長所、どんぐりのすきな事も折り鶴のじょうずな事も、なんにも遺伝してさしつかえはないが、始めと終わりの悲惨であった母の運命だけは、この子に繰り返させたくないものだと、しみじみそう思ったのである。
— 寺田寅彦 『どんぐり』 青空文庫
封筒は正月らしい色どりで若松に折り鶴が刷られたもの。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫