絛虫
じょうちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
人の腹の中が好いの悪いのと注文を云って居る絛虫や蛔虫のようなケチなものではない。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
そんなのを食うと絛虫が湧くぜ」「そうか、大抵大丈夫だろう。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
私は十五分間やっとこらえた、私は不安になって来たのである、耐えられない沈黙と重苦しい雰囲気が部屋一杯に覆いかかっている、墓石のような顔色をした彼の額には青黒い静脈が絛虫のようにうねって、高くつき出た頬骨の下の青白いくぼみには死の影が浮動している。
— 蘭郁二郎 『息を止める男』 青空文庫
煙草幾管捻リ来タリ捻リ去リ、空々タル談話百回説クモ益無ク終日聴クモ利無クシテ、其ノ尻ノ長キ絛虫ニ百倍スル如ク、屡バ他人ノ事業ヲ妨グル者ニ至テハ真ニ辟易畏避セザルヲ得ズ。
— ※上漁史 『忙ノ説』 青空文庫
また嚢虫は人体に入りて絛虫と化す。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
絛虫は何れ位長いものかと思って、瓶の中から出して見た。
— 佐々木邦 『いたずら小僧日記』 青空文庫