硯蓋
すずりぶた
名詞
標準
文例 · 用例
吸物椀や硯蓋のたぐいも運び出された。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
外記の前には盃台が置かれて、吸物椀や硯蓋が型の如くに列べてあった。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
男の外国人は側に居る善どんに指さしして、蒔絵のある硯蓋を幾枚となく棚から卸させて見た。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
「いえ、硯蓋を出して見せろなんて言って、買うんだか買わないんだか解りません」「捨さんは好いなあ、英語が解るから」と小僧の一人が言った。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
ただ、銀泥色絵の襖のまえには、蒔絵の硯蓋の筆が一本落ちてあって、そこにいるはずの咲耶子のすがたも見えず、お小姓星川余一のかげも見当らなかった。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫