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所行

しょぎょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
彼等は皆、その中では真剣になつて人生と取組み合ひ全力を出しきつて文学と四つ角力をとつてるのに、詩や俳句を作る時は、乙に気取つた他所行きの風流気を出し、小手先の遊び芸として、綺麗事に戯むれてゐるといふ感じがする。
俳人としての芥川龍之介と室生犀星 小説家の俳句 青空文庫
そしてこの上もない恥|曝しな所行であったが、それだけ私の頭が均衡を失っていたという証拠にはなる。
寺田寅彦 雑記(1) 青空文庫
これほど美しいものを視る事の出来ない人に、香だけ嗅がせるのはあまりに残忍な所行である。
寺田寅彦 断片(1) 青空文庫
彼等の自然の生活に何かしらこれに似た所行がありはしないかという疑問が起る。
寺田寅彦 ゴルフ随行記 青空文庫
」 行詰った鼻の下へ、握拳を捻込むように引擦って、「憚んながらこう見えても、余所行きの情婦があるぜ。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
りく 内の背戸にありますと、ただの草ッ葉なんですけれど、奥さんがそうしてお活けなさいますと、お祭礼の時の余所行のお曠衣のように綺麗ですわ。
――其一幕―― 錦染滝白糸 青空文庫
旦那が役所へ通ふ靴の尖は輝いて居るけれども、細君の他所行の穿物は、むさくるしいほど泥塗れであるが、惟ふに玄關番の學僕が、悲憤慷慨の士で、女の足につけるものを打棄つて置くのであらう。
泉鏡花 山の手小景 青空文庫
結局、後の方の説が勢力を占めて、その役目を云いつけられた武士どもは、身分柄にもあるまじき拐引同様の所行をくり返すことになったのである。
奥女中 半七捕物帳 青空文庫