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書窓

しょそう
名詞
1
標準
文例 · 用例
かかりしほどに、一日朝鮮変乱に引き続きて、日清の談判開始せられたりとの報、端なくも妾の書窓を驚かしぬ。
福田英子 妾の半生涯 青空文庫
二千余年の長夜の暗漸やく明けて、この国に新らしき生命の光もゆるや、彼も亦単身|孤塁、吟杖を揮つて赤門校裡の書窓より新声を絶叫したるの一人なりき。
石川啄木 閑天地 青空文庫
温泉の根原なれば、これを取りて、かくは名づけたるなりとは受取りがたけれど、久しく書窓の下に鎖したる健脚を伸ばさむとて、導者一人やとひて立ち出づ。
大町桂月 常磐の山水 青空文庫
とある書窓の奥にはまた、あわれ今後の半生をかけて、一大哲理の研究に身を投じ尽さんものと、世故の煩を将って塵塚のただ中へ投げ捨てたる人あり。
川上眉山 書記官 青空文庫
書窓から眺めると、灰色をした小雨が、噴霧器で噴く様に、弗――弗と北から中ッ原の杉の森を掠めて斜に幾しきりもしぶいて通る。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
(大正元年 十月二十八日)展望台に上りて上 余の書窓から西に眺むる甲斐の山脈を破して緑色|濃き近村の松の梢に、何時の程からか紅白|染分の旗が翻った。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
彼処に旗が立ってますだ」 成程余が書窓から此頃常に見る旗と同じ紅白染分の旗が、路傍の松の梢にヒラヒラして居る。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
政教子すなわちおもえらく、これ、あに書窓に閑座するのときならんや。
井上円了 欧米各国 政教日記 青空文庫