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名詞
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標準
文例 · 用例
げにけふの思ひは惱みに暗くそはおもたく沼地に渇きて苦痛なりいづこに空虚のみつべきありや風なき野道に遊戲をすてよわれらの生活は失せり。
萩原朔太郎 蝶を夢む 青空文庫
然るに現詩壇の常識は、極めてこの点があやふやであり、朦朧漠然とした雲の中で、認識が全く失している。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
雲飛は所謂る掌中の珠を奪はれ殆ど死なうとまでした、諸所に人を出して搜さしたが跡が全で知ない、其中二三年|經ち或日|途中でふと盆石を賣て居る者に出遇た。
國木田獨歩 石清虚 青空文庫
「モナリザの失」という映画に、ヒーローの寝ころんで「ナポレオンのイタリア侵入」を読んでいる横顔へ、女がいたずらの光束を送るところがあったようである。
寺田寅彦 異質触媒作用 青空文庫
ふと今頃は、わたくしの失で池上の寮でも、母の家でも夜明しで騒いでいることが思い出されると、眼をぱっちり開きます。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
」 すると受付の巡査はだまって帳面を五六枚繰っていましたが、「ああ失者の件だね、人事係のとこへ、その左の方の入口からはいって待っていたまえ。
宮沢賢治 ポラーノの広場 青空文庫
者の件というのは何のことだろう、決闘の件とでも云うならわかっているし、その決闘なら刃の円くなった食卓ナイフでやったことなのだ、デストゥパーゴが血を出したかどうかもわからない、まあ何かの間違いだろうと思いながら、わたくしは室へ入って行きました。
宮沢賢治 ポラーノの広場 青空文庫
した椙のことをついに一言もいわなかったのは、さすがにお定の気の強さだったろうか。
織田作之助 青空文庫