座棺
ざかん
名詞
標準
文例 · 用例
それにしても、自分の少年期の長崎時代の思出に漸く殘る粗末な感じの座棺に收められて、その人をよく知る者の十指に充たぬ人達の葬送を得るに過ぎぬとは何といふ佗びしさか?
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
出身は北国の寒村で、ぼくの画室を棺桶みたいだというのは、あながちこじつけではなく、子供の時に見た座棺を連想するのかも知れません。
— 梅崎春生 『凡人凡語』 青空文庫
四方流れの屋根をかぶせた坐棺の上には、紙製の供命鳥を飾り、棺の周囲に金襴の幕をめぐらしてあるのだった。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
白黒の鯨幕、四|旒の生絹、唐櫃、呉床、真榊、四方流れの屋根をかぶせた坐棺の上には、紙製の供命鳥をかざり、棺の周囲には金襴の幕……昔は神仏まぜこぜ、仏式七分に神式三分の様式なんです。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫