試楽
しがく
名詞
標準
文例 · 用例
それでいよいよ行幸の日が近づいて来たわけで、試楽とか何とか大騒ぎするころに命婦は宮中へ出仕した。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
帝も藤壺の女御にお見せになることのできないことを遺憾に思召して、当日と同じことを試楽として御前でやらせて御覧になった。
— 紅葉賀 『源氏物語』 青空文庫
「今日の試楽は青海波が王だったね。
— 紅葉賀 『源氏物語』 青空文庫
こんなに試楽の日に皆見てしまっては朱雀院の紅葉の日の興味がよほど薄くなると思ったが、あなたに見せたかったからね」 など仰せになった。
— 紅葉賀 『源氏物語』 青空文庫
試楽の日の源氏の舞い姿のあまりに美しかったことが魔障の耽美心をそそりはしなかったかと帝は御心配になって、寺々で経をお読ませになったりしたことを聞く人も、御親子の情はそうあることと思ったが、東宮の母君の女御だけはあまりな御関心ぶりだとねたんでいた。
— 紅葉賀 『源氏物語』 青空文庫
美貌の源氏が紫を染め出したころの白菊を冠に挿して、今日は試楽の日に超えて細かな手までもおろそかにしない舞振りを見せた。
— 紅葉賀 『源氏物語』 青空文庫
二条の院の夫人はまだそのまま帰らずにいたが、御賀の試楽があるのに興味を覚えてもどってきた。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
試楽の日は右大臣夫人も六条院へ来た。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫