裨益
ひえき
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
benefit
文例 · 用例
尤も、此の浸入が不可ないといふのではない、勿論裨益もするのだが、短歌や俳句が我が詩心界を代表する如くに一本立ちに、詩は猶それを代表することは出来なく、而も時勢は既に詩歌として短歌・俳句だけでは間に合はない詩的要求の萠芽を見てゐると云ひたいのである。
— 中原中也 『詩と其の伝統』 青空文庫
正信の上書、表面には、狂名を蒙り、國除せらるゝに止まりしが、深く老臣を戒めて、間接に幕府の政治に裨益せしや必せり。
— 大町桂月 『宗吾靈堂』 青空文庫
『埋木』と『即興詩人』とは、当時、苟くも文学に志してゐるものゝ読まぬものはないといふ位に評判のあつた作で、一廉の作家達も、それに由つて裨益されることが多かつた。
— 田山録弥 『明治文学の概観』 青空文庫
ヒユーマニチーを人間に伝ふるは、独り地平線的思想の任にあらず、道徳は到底固形の善悪論にあらざれば、プラトーの真善美も、ミルトンの虚想も、人間をして正当に人間たる位地に進ましむるに、浩大なる裨益あることを信ずるなり。
— 北村透谷 『国民と思想』 青空文庫
またいわゆる世道人心を益するという真に道徳的|裨益の意味でいうならば、その行為が内面的に真の善行でなかったならばそは単に善行を助くる手段であって、善行|其者ではない、たとい小であっても真の善行其者とは比較はできないのである。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
たとへば三歳の児童の用語、四歳の児童の用語、乃至、五歳、六歳、七歳とその年齢に従ひて用語表を作らば教科書を作るの参考になるのみならず、児童心理の研究にも裨益する事論なし。
— 正岡子規 『明治卅三年十月十五日記事』 青空文庫
是の至善の實現に裨益する所の行爲、是を善と謂ひ、妨害する所の行爲、是を惡と謂ふ。
— 高山樗牛 『美的生活を論ず』 青空文庫
近藤君の著と共に、古書を讀みわけむものに、裨益多かりかし。
— 大槻文彦 『ことばのうみのおくがき』 青空文庫
作例 · 標準
今回の税制改正が、中小企業の経営に裨益することを期待している。
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彼の学術的な発見は、人類の進歩に大きく裨益するだろう。
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公共事業は、広く国民全体の利益に裨益するものでなければならない。
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