閻羅
えんら
名詞
標準
文例 · 用例
そのなかに大寧坊に住む張幹なる者は、左の腕に『生不怕京兆尹』右の腕に『死不怕閻羅王』と彫っていた。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
「おれは閻羅王の差紙を持って来たのだ。
— 異聞総録・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
珍目を閉づるに須臾にして閻羅王所の門に至り北に向って置かる。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
「あやなき闇に凄然じや、閻羅と見ゆる夏木立」。
— 北村透谷 『「桂川」(吊歌)を評して情死に及ぶ』 青空文庫
『生きて封侯とならずんば、死して閻羅王とならむ』と壯語せし白石は、筑後守となりたり。
— 大町桂月 『近藤重藏の富士山』 青空文庫
」「閻羅王、祐筆を求めるに依ってな――」「私もお供致しましょう」「今はならぬ、やがて参れ――そこでお前に頼みがある。
— 国枝史郎 『稚子法師』 青空文庫
閻羅大王の処に行くと見る眼かぐ鼻が居たり浄玻璃の鏡があって、人間の魂を皆映し出すという。
— 高村光太郎 『顔』 青空文庫
先生を誘って、これから一杯|飲りに行くところだわ」「こいつはいけねえ、与太をとばして、そいつアとんだ失礼をしちまった」 芦むらを漕ぎ分けて、さっそく近づいてきたのを見ると、これなん、村では活閻羅ともアダ名のある末弟の阮小七。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫