軍需工場
ぐんじゅこうじょう
名詞
標準
munitions factory
文例 · 用例
青森の中学校を出て、それから横浜の或る軍需工場の事務員になって、三年勤め、それから軍隊で四年間暮し、無条件降伏と同時に、生れた土地へ帰って来ましたが、既に家は焼かれ、父と兄と嫂と三人、その焼跡にあわれな小屋を建てて暮していました。
— 太宰治 『トカトントン』 青空文庫
私があなたの小説を読みはじめたのは、横浜の軍需工場で事務員をしていた時でした。
— 太宰治 『トカトントン』 青空文庫
島田の小説がこの数年来ちっとも発表されなくなったのも、この大戦で、小説家たちも軍需工場か何かに進出して行かざるを得なくなったからだろうくらいに考えていました。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
倉田工業は本来の軍需工場ではないので、まだ憲兵までにはきていないが、事態がもう少し進むと、そこまで行き兼ねないことが考えられる。
— 小林多喜二 『党生活者』 青空文庫
母親が病気だといっていたが、これは嘘で、本当は軍需工場へ通うことになったらしい。
— 海野十三 『特許多腕人間方式』 青空文庫
就職線は拡大せられたと軍需工場について新聞は報じているが、私達の目前には解雇によって生涯を不具になった一少女が立っている。
— 宮本百合子 『暮の街』 青空文庫
ところが、他の一面に近頃ではいろいろの軍需工場に多数の女が働いているし、その農村の工業化の問題においても、専門家大河内子爵は、機械製造工程の発達した現在にあっては、安い賃銀の農村の娘が、たやすく、自動車の部分品をも作り得るから、農村工業化の強味はそういうところにもあると新聞に意見を発表している。
— 宮本百合子 『今日の文化の諸問題』 青空文庫
軍需工場内で、労働強化に抗して起とうとする労働者を抑圧するために、天皇制権力はどんな計画的な手段で反動的勢力を大衆自身の中から育て上げようとしているか、という最も緊急な今日の問題を同志小林はとりあげて我々に示している。
— 宮本百合子 『小説の読みどころ』 青空文庫
作例 · 標準
空襲を避けるため、山奥のトンネルの中に秘密の軍需工場が建設された。
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労働力不足を補うため、学生や女性たちも軍需工場での作業に駆り出された。
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かつて軍需工場だった場所は、今では大型のショッピングモールに生まれ変わっている。
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