仕方話
しかたばなし
名詞
標準
talking with gestures
文例 · 用例
作者はこの老人が此夜に限らず時々得意とも慨嘆ともつかない気分の表象としてする仕方話のポーズを茲に紹介する。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
葛岡はすっかり池上の抱えの植木職の気になって、「旦那の仰っしゃるそれは――」と相手の呼名まで敬って夏の庭木の手入のことか何かを仕方話で説明しています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
詮方なく、もと十四人の人間が乗っていたが、つぎつぎに死んだので海に捨て、いまこの船に三人だけが生残っていると、手真似で仕方話をしてみせると、異人は毛深い大きな手で重吉の手を握り、なんの心かポンと肩をつよく叩いた。
— 久生十蘭 『重吉漂流紀聞』 青空文庫
「驚いたの驚かないのつて、こんな眼に逢ふと知つたら、親分も一緒に行つて貰ふんでしたよ」 ガラツ八の仕方話は始まりました。
— 第廿七吉 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「驚いたの驚かないのって、こんな目に逢うと知ったら、親分も一緒に行って貰うんでしたよ」 ガラッ八の仕方話は始まりました。
— 第廿七吉 『銭形平次捕物控』 青空文庫
――ポンポンポンといきなり四つ五つ引っ叩いて、引っ組んで転がって――」 ガラッ八は仕方話になりました。
— 駕籠の行方 『銭形平次捕物控』 青空文庫
私が三年越し岡惚れしてゐることを今晩こそは聽かせてやるから、何が何でも入つてゆつくりしろ――と、親爺の前で惚氣を聞かせながら、また酒が始まつたでせう、いや、もう」 八五郎はまた、フラフラと手を泳がせて仕方話になるのです。
— 闇に飛ぶ箭 『錢形平次捕物控』 青空文庫
つまり、こうして――(手のカンバスを振りまわし、イーゼルをシャベルに仕立て、肩からさげた絵具箱をガラガラ鳴らして夢中になって仕方話)エミ (驚き、微笑しながら聞いていたが、振りまわされるカンバスでなぐられそうなので、わきにのいて)おっと、あぶない!
— 三好十郎 『炎の人――ゴッホ小伝――』 青空文庫
作例 · 標準
身振り手振りを交えながらの彼の仕方話は、とても面白かった。
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言葉が通じない相手でも、仕方話をすれば何とか伝えられることがある。
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彼は興奮すると、つい仕方話が多くなってしまう癖がある。
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