ギクリ
ギクリ異読 ぎくり
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
(with a) start
文例 · 用例
同時に彼自身にも分らぬ悔恨に似た情が、ギクリと頭蓋骨を震はせた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
ほくそ笑んで中味を改めようとしてギクリとなった。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
」映画を見ている最中に、木戸から誰かが呼ばれると、呼ばれない、附近の者までがギクリとした。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」 夫人はギクリ、照子は無言。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
」 小間使はまたギクリ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
おやと思ふと斜かひに、兩方へ開いて、ギクリ、シヤクリ、ギクリ、シヤクリとしながら、後退りをするやうにして、あ、あ、と思ふうちに、スーと、あの縁の突あたりの、戸袋の隅へ消えるんです。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
變だと思ふと、また目の前へ手拭掛がふはりと出て……出ると、トントントンと踏んで、ギクリ、シヤクリ、とやつて、スー、何うにも氣味の惡さつたらないのです。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
」 私も遉にギクリとした。
— 渡辺温 『風船美人』 青空文庫