駆け来る
かけくる
動詞
標準
文例 · 用例
声高く応してここに駆け来る男は、色黒く骨たくましき若者なり、二郎は微笑みつ、早く早くと優しく促せり。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
間もなく駆け来る列車の一隅に座を構えて煙草取り出せばベルの音|忙しく合図の呼子。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
その絶ち難い愛着を捨てて猶も歩を進めてゆくと、思ひがけなくも一列の赤い郵便馬車の駆け来るのに出遇ふ。
— 木下杢太郎 『市街を散歩する人の心持』 青空文庫
得業士(廊下を駆け来る。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
(泥田の中へ投込む、泥田から這いあがろうとする大野木その他、苫屋のために再び落込む)博徒 (四、五人、駆け来る)身内の衆はいねえか。
— 長谷川伸 『沓掛時次郎 三幕十場』 青空文庫
例えば競馬に於ても第一の騎者がすでに勝利を得べく自らも信じ見物人も思う時、左右より驀地に追い付き来って三人競争となり、火花を散らして駆け来る中、一人が鞭を挙げて打ちたりとせよ。
— 大隈重信 『世界平和の趨勢』 青空文庫