広言
こうげん
名詞
標準
文例 · 用例
老爺が広言を吐くではねえ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
広言の手前もあって、五郎蔵のテレ臭い事。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
附け景気の広言さえ、清葉は真面目に憂慮うらしく、「でも、お年寄が、危いじゃありませんかね、喧嘩はただ当座のものですよ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
ことに只今の広言、流石は大家の、中々の男にござる。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
頼めば二つ返事で引受けて呉れるとばかり思っていたから、親戚の者が連れて行こうとした時にも、言わでもの広言迄吐いて拒んだのだが、こう断られて見ると、何だか先生夫婦に欺かれたような気がして、腹が立って耐らなかった。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
で、何にも当はなかったけれど、其式の負債は直き償却して見せるように広言を吐き、月々なし崩しの金額をも極めて再び出京したが、出京して見ると、物価騰貴に付き下宿料は上る、小遣も余計に入る、負債償却の約束は不知空約束になって了った。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
それを命があんなにけいべつして広言をお吐きになったので、山の神はひどく怒って、たちまち毒気を含んだひょうを降らして、命をおいじめ申したのでした。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
それからわしの身の丈ほどの大がめに酒を盛って、海山の珍しいごちそうをそろえて呼んでやろう、しかし、もしもらいそこねたら、あんな広言を吐いた罰に、今わしがしてやろうと言ったとおりをわしにしてくれるか」と言いました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫