菩薩道
ぼさつどう
名詞
標準
文例 · 用例
僕たちが覚えているのは菩薩道の十階のうちの最初の階においてだけらしいんだ。
— RED BRIDAL 『赤い婚礼』 青空文庫
兎 今昔物語巻五、三獣行菩薩道兎焼身語と云ふ 〔Ja_taka〕 の中に、こんなお前の肖像画がある。
— 芥川龍之介 『動物園』 青空文庫
それから比較的翻訳的な反響を持たない独自性を有ったブルジョア・アカデミー哲学に於ても、キリスト教や仏教のカテゴリーを特別に有効な合言葉とするという傾きは、盛大である(アガペや菩薩道など)。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
大乗仏教の中心観念たる菩薩道というのはこれに外ならない。
— 田辺元 『メメント モリ』 青空文庫
それに比すると菩薩道が、絶対無即愛を徹底的に実現する立場であり、あくまで自己否定を媒介とし自制謙抑を通してのみ、衆生済度の愛に生きんとするものであることは明白である。
— 田辺元 『メメント モリ』 青空文庫
云わば薬師如来という面にあらわれた菩薩道であって、一切衆生の病|癒えざる限り、如来の悲願もまた尽きず、本願を拝し祈るものは、各々現実的利益を動機とするけれど、最後はこの無限の本願に摂取されて、大乗に安立しなければならぬというのである。
— 亀井勝一郎 『大和古寺風物誌』 青空文庫