羽織芸者
はおりげいしゃ
名詞
標準
geisha from the Fukagawa red light district in Edo (Edo period)
文例 · 用例
深川木場は「梅ごよみ」の聖地、羽織芸者は花廼屋のマドンナのようなものだ。
— その十五 赤罠 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
伊達の素足に、意地と張りを立て通す深川名物羽織芸者……とはいえ、この境涯へお艶が身を落とすにいたるまでには、じつはつぎのようないきさつがあったのだった。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
はじめて櫓下のまつ川から出た羽織芸者の夢八。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
言わずと知れた羽織芸者――水のしたたりそうな、スッキリとした江戸好みに、群集中の女同士さては男までが眼顔で知らせ合って、振り返り、伸びあがって見送っていると、芸者は、裾さばきも軽やかに社庭を突っきり、艶っぽい声を投げて一軒の料理家の戸ぐちをくぐった。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
いうまでもなくお艶、いや、今は羽織芸者のまつ川の夢八だ。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
吉兵衛の家内のおもんは、もとは仲町の羽織芸者で、吉兵衛と好きあって一緒になった仲だが、なんにしても吉兵衛の甲斐性ないのと陰気くさいのにすっかり愛想をつかし、急にむかしの生活が恋しくなってきた。
— 永代経 『顎十郎捕物帳』 青空文庫