達眼
たつがん
名詞
標準
insight
文例 · 用例
ちやうど隣村へ嫁入つてゐる姉の眼が少し悪くて姑の小言の種になつてゐた際で、眼病が一家の疾のごと断定されはしまいかとの虞れから、母は私の伊達眼鏡を嫌ひ厭味のありつたけを言つたが、しかし一向私は動じなかつた。
— 嘉村礒多 『途上』 青空文庫
一三 お初が、この男、三斎屋敷から出て来たに相違ない――と、見て取ったのは、さすがに達眼だ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
以後『桃蔭比事』を経て『大岡政談』に至るまで、多くは探偵小説であるというよりは、むしろ裁判小説であり、名判官の名裁判をもって終始しているが、一貫せる思想は、達眼をもって情理を見極める、一種の大岡裁きで、もっぱら法の運用の面白さを描いたものである。
— 捕物小説というもの 『随筆銭形平次』 青空文庫
そして私が彼の豫期をみたすと、彼は彼で自分の達眼を誇つてゐた。
— ブロンテイ 『ジエィン・エア』 青空文庫
ことにまた、慈円は、僧院の奥ふかい所にいるが、政治にも、社会のうごきにも、なかなか達眼があって、時事にも、通じている。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
星夜潜行 達眼は達眼を知るという。
— 吉川英治 『牢獄の花嫁』 青空文庫
周瑜としては、その秘策はまだ孔明に打ち明けないことなので、一時は驚倒せんばかり愕いたが、こういう達眼の士に隠しだてしても無益だとさとって、「事は急なり、天象はままならず、一体、如何すべきでしょうか」 と、かえって、彼の垂教を仰いだのであった。
— 赤壁の巻 『三国志』 青空文庫
作例 · 標準
彼は骨董品の真贋を一目で見抜く達眼の持ち主として知られている。
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時代の先を読む彼の達眼には、競合他社の経営者たちも一目置いている。
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複雑に絡み合った問題の本質を突く、彼女の達眼にはいつも驚かされる。
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