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干魚

ほしうお
名詞
1
標準
文例 · 用例
秋風や干魚かけたる浜庇 海岸の貧しい漁村。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
家々の軒には干魚がかけて乾してあり、薄ら日和の日を、秋風が寂しく吹いているのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
ビルマ「ニアジヨーク」も干魚である。
寺田寅彦 土佐の地名 青空文庫
人目を避けて、蹲って、虱を捻るか、瘡を掻くか、弁当を使うとも、掃溜を探した干魚の骨を舐るに過ぎまい。
泉鏡花 伯爵の釵 青空文庫
人目を避けて、蹲つて、虱を捻るか、瘡を掻くか、弁当を使ふとも、掃溜を探した干魚の骨を舐るに過ぎまい。
泉鏡花 伯爵の釵 青空文庫
そこまで来ると干魚をやく香がかすかに彼れの鼻をうったと思った。
有島武郎 カインの末裔 青空文庫
女は、農漁村の女はよく稼ぐ、と今朝はしみ/″\思つた、朝早く道で出逢ふ女人の群、それはみんな野菜、薪、花、干魚を荷つた中年の女達だ。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
学校からの帰途、樹明君が寄つてくれた、ほんとうに久しぶりだつた(こゝへきてから逢はなかつた時日に於て最長レコード)、かはつた事がなくて、元気な顔を見てうれしかつた(先日、たしか十一日にやつてきた時は色身憔悴だつた)、そしておみやげをいろ/\貰つた、干魚、塩辛、インキ、そしてバツト。
種田山頭火 其中日記 青空文庫