死囚
ししゅう
名詞
標準
文例 · 用例
死囚の罪人はひとり天狗といはず、すべて馬捨場へ埋めたものらしい。
— 横瀬夜雨 『天狗塚』 青空文庫
思えば思うほどなんの楽しみもなんの望みもなき身は十重二十重黒雲に包まれて、この八畳の間は日影も漏れぬ死囚|牢になりかわりたる心地すなり。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
) 僕は芥川が死んで二十九年になる今日、若い世代の人から芥川がのんだ藥はなにか、死體は解剖されたかといふ、はじめてのことを聞かれて、改めて醫者の下島が書いた文藝春秋の(昭和二年九月號)「芥川龍之介氏終焉の前後」をみたが、「私は私の職務の上から死囚を探究しなければならない。
— 芥川龍之介の囘想 『二つの繪』 青空文庫