滑り下りる
すべりおりる
動詞
標準
文例 · 用例
ところが、ある露の深い朝、頭がびしよ濡れになつた土鼠が、ちよろちよろと無花果の幹を滑り下りるのを見た時から、この謎はわけもなく解かれてしまつた。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
灯は微かに慄えながら、天井を滑り下りると、壁を照らした。
— 海野十三 『疑問の金塊』 青空文庫
「滑り下りると、そこには一つの関所がある。
— 海野十三 『三十年後の世界』 青空文庫
後でタクマ少年から聞いたところによると、博士は僕の盗難を大学の人からの急報によって知り、ベッドを滑り下りると寝巻のまま大学へ駆けつけ、それから捜査に移ったそうである。
— 海野十三 『海底都市』 青空文庫
静かな谷の湯の宿に別れを告げて谷に沿うた道を二本杖で滑り下りる。
— 板倉勝宣 『山と雪の日記』 青空文庫
そして其中には大きな倒木が横たわっているので、調子に乗って滑り下りると向う脛が逆に曲る程痛い目に遭う。
— 木暮理太郎 『奥秩父の山旅日記』 青空文庫
急な下りに向うと私達は源次郎の真似をして、立った儘滑り下りる稽古をした、幾度か筋斗打って倒れたが、稍や慣れて来た頃には梯子谷の落口に着いていた。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫
出来るだけしかめっ面をして、真向うの斜面を見上げ見下しすると、はるか上の方を、えらい勢で滑り下りる人がいる。
— 石川欣一 『山を思う』 青空文庫