腐骨
ふこつ
名詞
標準
文例 · 用例
カリエスの手術の際、外科医は完全に病竈を消毒もし、自己の手腕も揮い得て、最早や一微片の腐骨も中に留めまいと確信して肉を縫い上げます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
中には粉末の腐骨が残されていて、肉の疲れを見すまし黴菌は駸々と周囲を腐蝕し始めます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
私は、いまこそ私の女の腐骨を健全に劇薬で消毒して、再び体内へ納め込み、又、蝶子さん、あなたの影響からも立派に脱れられたと思いました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
父親は本家の方の家の世話をしたり、町で長く公立の病院長をしていて、金を拵えて村へ引っ込んでから、間もなく腐骨症の脚を切って死んだ親類の、妾と、独り取り残されたその祖母との家を見たりして日を暮していた。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
丁度腐骨瘡といふ病に罹つたらこんな姿であらうかと思ふ程凄じい形である。
— 長塚節 『開業醫』 青空文庫
また曰く、「十年亦死、百年亦死、仁聖亦死、凶愚亦死、生則尭舜、死則腐骨、生則桀紂、死則腐骨、腐骨一矣、孰知其異。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
生すればすなわち尭舜、死すればすなわち腐骨、生すればすなわち桀紂、死すればすなわち腐骨。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
腐骨は一つのみ、いずれかその異なるを知らん)と。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫