戦術的
せんじゅつてき
名詞
標準
文例 · 用例
とに角職業的な武士が駄目になって、数の多い活溌な足軽なんかが、戦術的にも重要な軍事要素となったことは、次に来る戦国時代を非常に興昧あるものとして居る。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
大王は一部をザクセンに止めて自らシュレージエンに赴き、ラウドンと露軍の合一を妨げ、機会あらば一撃を加えんとしたが敵の行動また巧妙で、遂に八月中旬五万五千の兵をもって十五万の敵に対し、シュワイドニッツ附近のブンツェルウッツに陣地を占め、全く戦術的守勢となった。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
フランス革命当時は、先ず戦術的に横隊戦術から散兵戦術に進歩し、戦争性質変化の動機ともなったのであるが、今度は先ず戦争の性質が変化し、戦術の進歩はむしろそれに遅れて行なわれた。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
」しかし、「戦術的には従来の共産党諸氏のやりかたには、与し得ない」として、左右両翼の反作用の時を、袖手傍観しないで促進するためにもと、世界人権宣言に改めて深い関心をよせている。
— 宮本百合子 『五〇年代の文学とそこにある問題』 青空文庫
その際プロパガンダはアジテーションに較べて遙かに原則的であり、後者の戦術的スローガンを前者は戦略的分析にまで結びつけるものと云われている。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
処で啓蒙はプロパガンダにも増して、この意味に於て、より原則的であり、従って又それだけ非時局的なので、アジテーションが戦術的スローガンを、プロパガンダが戦略的分析を、内容とするなら、啓蒙は云わば戦備的教養を内容とするとも云うことが出来よう。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
なる程現代青年の社会認識の過剰らしいものは、社会科学的認識の過剰でもあるし又他方に於て就職戦術的認識の過剰でもある。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
そういうものがあるものだから、科学的精神に対する対抗は執拗であり、込み入っており、且つゲリラ戦術的でさえあるのである。
— 戸坂潤 『再び科学的精神について』 青空文庫