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名詞
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標準
文例 · 用例
今の人間には崇高や壮大と名づけられる種類の美は何らかの障のために拒まれているのだろうか。
寺田寅彦 帝展を見ざるの記 青空文庫
路すがら、そうやって、影のような障に出遇って、今にも娘が血に染まって、私は取って殺さりょうと、幾度思ったか解りませんが、黄昏と思う時、その美女ヶ原というのでしょう。
泉鏡花 薬草取 青空文庫
意志にって肉情はほとんどその方へ融通してしまった木人のような復一はこれを見るとどうやらほんのり世の中にいろ気を感じ、珍らしく独りでぶらぶら六本木の夜町へ散歩に出たり、晩飯の膳にビールを一本註文したりするのだった。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
此障は寔に偶然のことである、彼はこの偶然の障を呪はうともせず、又此偶然さへなくば自分はもう死んで居たのであると云ふ苦悶をも考へずに、彼は、「危機一発」であつたと只思つたに過ぎない。
平出修 逆徒 青空文庫
俵はほとんど船室の出入口をも密封したれば、さらぬだに鬱燠たる室内は、空気の流通をげられて、窖廩はついに蒸風呂となりぬ。
泉鏡花 取舵 青空文庫
一時魔鳥の翼と翔りし黒雲は全く凝結して、一髪を動かすべき風だにあらず、気圧は低落して、呼吸の自由をげ、あわれ肩をも抑うるばかりに覚えたりき。
泉鏡花 取舵 青空文庫
彼の山科の丿貫という大の侘茶人が糊を入れた竹器に朝顔の花を生けて紹鴎の賞美を受け、「糊つぼ」という一器の形を遺したと共に、作略|無の境界に入っている風雅の骨髄を語っているものである。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
種々なる障、或は蹉躓の伴ふ事は、已むを得ない事實である。
幸田露伴 努力論 青空文庫