夏越
なごし
名詞
標準
文例 · 用例
御禊は元より、御霊会の祓除「夏越し祓へ」の本処として、陰陽師の本拠の様な姿をとつたのである。
— 折口信夫 『貴種誕生と産湯の信仰と』 青空文庫
盆も亦「夏越の祓へ」の姿を多分に習合して居るのである。
— 折口信夫 『国文学の発生(第二稿)』 青空文庫
六波羅の評定衆波多野義重が請うままに、四十四の歳の夏越前|吉峰の古精舎に移り、翌年の七月に大仏寺(すなわち永平寺)を開いた。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
天草島では旧暦六月三十日の夏越の行事に泳ぐ風習があるが、村によってはこの花と「かたばみ」の葉とを合せて石の上で搗き、その液を以て爪を染めてから海にはいり、あるいは棕櫚の葉に紅白のトビシャゴの花を貫いたものを、女の子などは頸に巻いて泳ぐという。
— 野草雑記 『野草雑記・野鳥雑記』 青空文庫
五八 夏越の節供六月末日を以て行わるる式または祭。
— 柳田国男 『年中行事覚書』 青空文庫
それまでの、ここのおちつきぶりからみても、「しょせんは、長陣」 と、夏越しの蚊帳まで持ちこんでいたような寄手の首脳だったのである。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫