龕灯
がんどう
名詞
標準
Buddhist altar light
文例 · 用例
私はというと龕灯(9)を二つひきうけたが、ルグランは例の甲虫だけで満足していて、それを鞭索の端にくくりつけ、歩きながら手品師のような格好でそいつをくるくる振りまわしていた。
— THE GOLD-BUG 『黄金虫』 青空文庫
」 さう云つて指差されたので私は、卓子の上の龕灯を執つてその方を照して見ると、二人の男が見るも浅間しい姿で、米俵にがつちりと獅噛みついたまゝ気絶してゐた。
— 牧野信一 『鬼の門』 青空文庫
また数十年の間は或る僧院の天井に灯される龕灯の火であつた。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
「普段でも俺は彼処には到底独りぢや薄気味悪くつて入れないんだ、だつて昼間だつて真つ暗闇で、大層な龕灯を点けて行くなんて、俺は思つたゞけでもゾーツとする、彼処の風と来たら何とも云ひやうもなく冷々としてゐるからな。
— 牧野信一 『夜の奇蹟』 青空文庫
天井から龕灯がさがっていた。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
瑤珞を持った南蛮製の、ギヤマン細工の巨大な龕灯で、そこからさしている琥珀色の光が部屋全体を輝かせている。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
神像のうしろには錦襴の幕が、だらりとひだをなしてかかっていたが、龕灯の光に照らされて、その刺繍が浮き出していた。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
四方の岩壁には無数の絵画が、黄金色の額縁にはめられて、壁画のように懸けられていたが、龕灯の光に照らされて、絵面が朦朧と浮かび出ていた。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
作例 · 標準
寺院の薄暗い堂内を、天井から吊り下げられた龕灯の灯火が静かに照らしている。
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毎朝、僧侶は仏壇の前の龕灯に新しい灯を灯し、静かに経を唱え始める。
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古い蔵の奥から、使い古されて煤けた真鍮製の龕灯が見つかった。
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標準
flashlight-like lantern with a freely rotating candle that only directs light forward
作例 · 標準
忍び込んだ男は、手にした龕灯を自在に操り、足元だけを照らしながら屋敷の奥へと進んだ。
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「おい、あそこで光ったのは龕灯じゃないか?」と見張りの侍が不審げに闇を見つめた。
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龕灯は中のロウソクが常に垂直を保つ仕組みになっており、激しく動かしても火が消えることはない。
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