打ち明け話
うちあけばなし
名詞
標準
confession
文例 · 用例
そんな打ち明け話があってから、芹川さんと私との間は、以前ほど、しっくり行かなくなって、女の子って変なものですね、誰か間に男の人がひとりはいると、それまでどんなに親しくつき合っていたっても、颯っと態度が鹿爪らしくなって、まるで、よそよそしくなってしまうものです。
— 太宰治 『誰も知らぬ』 青空文庫
私の此の打ち明け話に依つても判るやうに、幼時の感じ易い頭脳に与へる小学校教師の訓戒が、子供の将来にまで力強く支配力を及ぼし、性格運命までも決定するやうな事がある。
— 岡本かの子 『小学生のとき与へられた教訓』 青空文庫
そしてわたしはおまえへの恋の打ち明けから求婚まで何一つ隠さず相談して来た庵の同棲者のこの秋雄からお艶に関して彼とかの女との間柄に就ての意外の打ち明け話から、わたしは天地もひっくり返る想いをし、こゝに新なる心理に門出した。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
結婚前に既にホールの客と二三の関係があった、という打ち明け話も、にわかに思い出されて、なまなましい嫉妬が、今更のように感覚的に甦った。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
「これ、思いて学ばない者の為に之を云い給えるなり」と朱子が云うのは当然その通りで、先生が真に「思いて学ばない者」を憐れまれる余りに、自分の往時の打ち明け話を為されて、「思うは可、只管に学ぶべし」と諭されたのである。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
十年も昔僕らがまだ札幌にいたころ、打ち明け話に兄にいっておいたことを、このごろになってやっと実行しようというのだ。
— 有島武郎 『片信』 青空文庫
」 晴代は或る時薫親子に打ち明け話をした。
— 徳田秋声 『のらもの』 青空文庫
私はこうなると、何事も打ち明け話をしなければ理が分らぬと思いましたから、「平尾さんのお志は感謝しますが、実は、私も貧乏の中で娘を亡くし、いろいろ物入りもして、今日の処少しの貯えもありません。
— 初めて家持ちとなったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
作例 · 標準
例句