被らす
こうむらす
動詞
標準
文例 · 用例
文化は人に被らすに数葉の皮を以てす、之を着ざれば即ち曰く、破徳なりと。
— 北村透谷 『「桂川」(吊歌)を評して情死に及ぶ』 青空文庫
四 左は言え、私は決して長寿を嫌って、無用・無益とするのではない、命あっての物種である、其生涯が満足な幸福な生涯ならば、無論長い程可いのである、且つ大なる人格の光を千載に放ち、偉大なる事業の沢を万人に被らすに至るには、長年月を要することが多いのは言う迄もない。
— 幸徳秋水 『死生』 青空文庫
戦時中、この説はこっそり引っ込められ、全ての軍隊が日よけ帽を被らすに行動した。
— ジョージ・オーウェル George Orwell 『ナショナリズムについての覚書』 青空文庫
目的は、クリスマスツリーに雪をかぶらすのではないが、とにかく面白い話である。
— 中谷宇吉郎 『雪を降らす話』 青空文庫
寒帯地とニューゼーランドハワイ等少数の島を除き諸方の原野山林沼沢湖海雑多の場所に棲み大小形色動作習性各同じからず、中には劇毒無類で人畜に大難を蒙らするもあれば無毒ながら丸呑みと来る奴も多く古来人類の歴史に関係甚だ深い。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
「身分も宣らず行く先も云わぬとは、いよいよもって怪しい奴、仕儀によっては引っ縛り縄目の恥辱|蒙らすがよいか!
— 国枝史郎 『紅白縮緬組』 青空文庫
また飲酒と殴打とは、行為の聯絡があるから、二種の罰を蒙らすことが出来る。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
一人だもわれらの手より蒙らす無慘の破滅避けしめな、まだ胎内にある子すら免るべからず、悉く皆絶やすべし、一片の墳墓も跡もトロイアの空に留めず絶やすべし。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫