幻辞.com

突出部

とっしゅつぶ
名詞
1
標準
extrusion
文例 · 用例
出た処はケンウッドの森の一寸した突出部であった。
岡本かの子 決闘場 青空文庫
もし五階の窓からあの死体を投げ出したとしますと、あの建物には二階と一階との間に突出部がありますから、それをよけて、その向こうへ投げ飛ばさなければなりません。
合作の二 五階の窓 青空文庫
もし窓からすぐ垂直に下に落とせば、突出部に触れて外方へ撥ね飛ばされるに相違ありません。
合作の二 五階の窓 青空文庫
じっと見ていると、ますます狸に似てきて、頭をもたげとぼけた風で空を仰いでおり、眼らしい凹みもあり、前足を縮めてるような突出部もあり、なお見ていると、こちらにやさしく抱きついてきそうである。
――寓話―― 狸石 青空文庫
今の動物の繪はその大きい室の天井に描いてあつたが、石の凹凸を巧みに利用して突出部を動物の腹部とし、黒と褐色の彩色をもつて描いてあつて、それがあり/\と殘つてをります。
濱田青陵 博物館 青空文庫
石の硯と墨との場合、表面が粗いと、突出部が墨の膠に機械的の力を及ぼして、その附著力が一見μsを大ならしめている、それが磨墨につれて突出部が少なくなりμsの固有の値になる。
中谷宇吉郎 墨並びに硯の物理学的研究 青空文庫
船首には舳めかした突出部をつくり、帆走する場合を予想して、檣材まで用意した。
久生十蘭 海難記 青空文庫
」 彼はそういってもひとつの突出部に足をかけ、木の頂の三つまたになったところにはいあがって、すばやくあたりを見まわしたあとで、私たちを手まねいた。
A CASE OF PREMEDITATION 予謀殺人 青空文庫