書き付け
かきつけ
名詞
標準
文例 · 用例
」――で机の上にあつた原稿紙の書き損じたのに書き付けてみた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
この時「自然詩人」は感興の対象なる事象物象をセンチメンタルに、あまりにも生理作用で書き付ける。
— 中原中也 『河上に呈する詩論』 青空文庫
菊岡久利の詩が、記憶を可なり無雑作に書き付けてゐる場合にも、猶一貫した流れを見せる所以のものは、彼のその克己が、彼の遠近法を乱すことがないからである。
— 中原中也 『菊岡久利著「貧時交」』 青空文庫
さて、お前は天からの追放の書き付けを持って来たろうな。
— 宮沢賢治 『双子の星』 青空文庫
「書き付けを持たないのか。
— 宮沢賢治 『双子の星』 青空文庫
ここに居るのはどんな悪いことを天上でして来たやつでも書き付けを持たなかったものはないぞ。
— 宮沢賢治 『双子の星』 青空文庫
「こいつらは追放の書き付けも持ってませんよ。
— 宮沢賢治 『双子の星』 青空文庫
四月九日 ハース氏と国歌の事を話していたら、同氏が「君が代」を訳したのがあると言って日記へ書き付けてくれた、そしてさびたような低い声で、しかし正しい旋律で歌って聞かせた。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫