愛別離苦
あいべつりく
名詞
標準
the pain of separation from loved ones
文例 · 用例
愛別離苦の悲しみと偉大なものに生命を賭ける壮烈な想いとで翁の腸は一ねじり捩れた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
その愛別離苦の悲しみや壮烈な想いで、わしの腸はこんなに螺の貝のように捻じ巻いたのじゃないか」と山の祖神の翁は負けん気の声を振り立てていった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
恋は叶う方が可さそうなもんですが、そうすると愛別離苦です。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
これが一生の愛別離苦、今一度御顏をと、すがる妻子の手をはらひて、又も甚兵衞の舟にて、印旛沼をわたり、江戸に着して、この上は、唯※直訴の一事をあますのみ也。
— 大町桂月 『宗吾靈堂』 青空文庫
下役の銘々も多勢ぞろ/\と渡邊織江の世話になった者が、祖五郎お竹を送り立派な侍も愛別離苦で別れを惜んで、互に袖を絞り、縁切榎の手前から別れて岩吉は帰りました。
— 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』 青空文庫
この愛別離苦のうちから私が人人におくる贈り物は「律法を妄りに人情の自然のうえにおくな」という忠告である。
— 中勘助 『母の死』 青空文庫
作例 · 標準
例句