面皰
めんぽう
名詞
標準
pimple
文例 · 用例
しばらく私のすがたを見つめているうちに、私には面皰もあり、足もあり、幽霊でないということが判って、父は憤怒の鬼と化し、母は泣き伏す。
— 太宰治 『玩具』 青空文庫
汗で油ぎってる黒い顔に、いつも面皰を吹き出してる中学生の群を見る時、僕は自分の過去を回想して、言いようもなく陰惨の思いがする。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
顔中到る所に吹出した面皰をつぶしながら、分ったような顔をして、ヴェルレエヌの邦訳などを読んでいたんですから、全く今から考えてもさぞ鼻持のならない、「いやみ」な少年だったでしょうが、でもその頃は大真面目で「巷に雨の降る如く我の心に涙」を降らせていたわけです。
— 中島敦 『十年』 青空文庫
それに、その青黒いがさがさした顔には到る処に面皰が吹出していた。
— 中島敦 『プウルの傍で』 青空文庫
時々、腹を立てた彼は、まだ若い面皰を無理につぶして血膿を出させたりした。
— 中島敦 『プウルの傍で』 青空文庫
彼は顔の面皰を気にしながら、こっそりと継母の美顔水をつけたりして、ふらふらと街へ出て行った。
— 中島敦 『プウルの傍で』 青空文庫
が、やがて、その彼の、いや私達の哀しい恋情は、月日が経って、私達の顔に次第に面皰が殖えてくるに従って、何処かへ消えて行って了った。
— 中島敦 『虎狩』 青空文庫
口を噤んだまま正面から私を見返した彼の顔付は――その面皰のあとだらけな、例によって眼のほそい、鼻翼の張った、脣の厚い彼の顔は、私の、繊細な美を解しないことに対する憫笑や、又、それよりも、今の私の意地の悪いシニカルな態度に対する抗議や、そんなものの交りあった複雑な表情で忽ち充たされて了ったのである。
— 中島敦 『虎狩』 青空文庫
作例 · 標準
思春期になると、顔に面皰ができやすくなる。
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疲れていると、すぐに大きくて赤い面皰ができてしまう。
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「あ、また面皰ができちゃった」と鏡を見てため息をついた。
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