嬲り者
なぶりもの
名詞
標準
object of ridicule
文例 · 用例
それにしても、この照子の理由もなく高飛車な、自分だけでは此方の弱点を握つてゐて、その程度が何れ位ひなものかを明さないことで此方の不安を唆り、自由な嬲り者にでもしてゐるかのやうな態度に、私は到々我慢し切れなくなつた。
— 牧野信一 『妄想患者』 青空文庫
嬲り者にして、怒らしても始まらぬ」「ですが、いちどは、首の根をとっちめておいた方がいいと思うな。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
何だかもう、あなたたちにいいなぶりものにされているような気がして、仕様がありませんでした。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
女房はたまらず泣き崩れて、「いいなぶりものにされました。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
……妾はいいなぶりものにされたじゃないか。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
まるでお前は乃公を、なぶりものにしているようなものだ。
— ――新曲聊斎志異―― 『竹青』 青空文庫
ボーイにまで笑いものにされて、男の皮を着たこの好色の野獣のなぶりものにされているのではないか。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
僕をなぶりものにしたい為に、こんなところへ、僕を連れ出したンですか?
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
作例 · 標準
彼はクラスの有力者に逆らったために、長い間みんなの嬲り者にされていた。
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無実の罪で捕らえられた男が、街の広場で群衆の嬲り者にされている光景は正視に耐えなかった。
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自分の失敗を笑いの種にされ、まるで嬲り者のような扱いを受けるのはもう御免だ。
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