ありがた涙
ありがたなみだ
名詞
標準
tears of gratitude
文例 · 用例
それを聞くと、アリ・ババは、ありがた涙にくれて、モルジアナをだきしめました。
— 三、アリ・ババと四十人のどろぼう 『アラビヤンナイト』 青空文庫
ありがた涙もこぼさずに済む。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
どうして彼らがこれほど長老を愛慕するのか、なぜ、彼らは長老の顔を見るやいなや、その前に身を投げてありがた涙にむせぶのか、それは、アリョーシャにとってはなんの疑問にもならなかった。
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫
その点において彼自身も、これらのありがた涙に暮れる百姓や、子供を長老の方へ差し出す病的な女房などと変わりはなかった。
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫
赤いお髯も泥ンこだい」 子供たちはそれを見て、囃したり手を叩いたり、よろこび廻ったが、救われた子の親たちは、決して信徒でもないだろうに、「神さま」 と、鯰たちの足もとへ額ずき、掌を合わせたままありがた涙にくれていた。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
何にいたせおせっかいといえばいえなくもござりませぬがそれがみんな欲得をすてた姉おもいから出ていることがわかってみればお遊さんも父もありがたなみだにくれるよりほかはござりませなんだ。
— 谷崎潤一郎 『蘆刈』 青空文庫
作例 · 標準
彼は感謝の気持ちでありがた涙を流した。
ありがた涙が頬を伝った。
ありがた涙が止まらなかった。
その瞬間ありがた涙が出た。