藤衣
ふじごろも
名詞
標準
文例 · 用例
藤衣きしは昨日と思ふまに今日はみそぎの瀬にかはる世をはかないものと思われます。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
葉の緑、ふとこそ萎えて、しをれゆく、――わが世は鈍の藤衣の窶れ。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
昔の藤布の中には紫の藤でなく、たとえば貴人の喪服にも用いられたという藤衣などは、或いはまた別種の葛の繊維をもって織ったものだったかも知れない。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
また麻衣や藤衣を何枚も重ねて着たでもあろう。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫