膳番
ぜんばん
名詞
標準
文例 · 用例
同時に膳番以下七八人の男と女中十人|許とも殺されたさうである。
— 森鴎外 『椙原品』 青空文庫
「なんでもお前さんは、若い時は大名のお膳番を勤めたことがあるそうだが、本当かな!
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
彼が大名のお膳番を勤めたということは、彼の好んでつく嘘だった。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
本当に、讃州丸亀の京極の藩中でお膳番を勤めたのは、彼の旧主の鈴木源太夫である。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
「お膳番といえば、立派なお武士だ!
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
「お膳番なんて、武士のはしくれでさ、知行といって、僅か二十石五人扶持、足の裏にくっついてしまいそうな糊米ほどしかありませんや」 彼は、いかにもそれを軽蔑したような口調で、二十石五人扶持といったが、彼の旧主の鈴木源太夫の知行でさえ、本当は十石三人扶持しか取っていなかった。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
実際お膳番を勤めていたのは、旧主の鈴木源太夫ではなくして、自分であったような気持にさえなっていた。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
彼は、お大名のお膳番の苦心談といったようなものを、話しはじめようかと思っていた。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫