細棹
ほそざお
名詞
標準
shamisen with a thin neck
文例 · 用例
他の遊芸は知らずと謂う、三味線はその好きの道にて、時ありては爪弾の、忍ぶ恋路の音を立つれど、夫は学校の教授たる、職務上の遠慮ありとて、公に弾くことを禁じたれば、留守の間を見計らい、細棹の塵を払いて、慎ましげに音〆をなすのみ。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
その少し斜め上の壁に細棹の三味線が一つ、欝金木綿の袋にはいって鴨居から下っていた。
— 豊島与志雄 『掠奪せられたる男』 青空文庫
次の間には、緋もうせんが敷いてあって、見台と、華やかな座蒲団が二つ、細棹の三味線が一挺、その前においてある。
— 吉川英治 『脚』 青空文庫
「役不足でござんしょうが」 と、老妓が、側へ坐って、細棹を膝へのせ、糸をあわせた。
— 吉川英治 『脚』 青空文庫
さしも粋な破歌も、細棹の調べも、彼の耳には、一種の物音に過ぎなかった。
— 吉川英治 『脚』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は細棹三味線を軽やかに弾きこなす。
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歌舞伎の舞台では、細棹の音色が繊細な雰囲気を醸し出す。
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細棹は、その名の通り棹が細く、主に長唄などで用いられる。
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