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吹き渡る

ふきわたる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
1
標準
to blow across
文例 · 用例
傾く夕日の空から、淋しい風が吹き渡ると、落葉が、美しい美しい涙のようにふり注ぐ。
寺田寅彦 秋の歌 青空文庫
だが涙が新吉の頬から乾いてセーヌの河風が一しきり涼しく吹き渡る頃、新吉の心はしんと確かな底明るさに静まった。
岡本かの子 巴里祭 青空文庫
毎日吹き渡る西風は乾燥しつゝある凡ての物を更に乾燥させねば止まない。
長塚節 青空文庫
土が保有すべき水分がそれ程蒸發し盡しても其の吹き渡る間は西風は決して空に一|滴の雨さへ催させぬ。
長塚節 青空文庫
南風が軟かに且つ凉しく野茨の花に吹き渡る
長塚節 おふさ 青空文庫
二階では稀に一しきり強い風が吹き渡る時、その音が聞えるばかりであったが、下に降りて見ると、その間にも絶えず庭の木立の戦ぐ音や、どこかの開き戸の蝶番の弛んだのが、風にあおられて鳴る音がする。
森鴎外 心中 青空文庫
しかし陸奥ゆえに、夏草の上を掠めて夕陽を縫いながら吹き渡る風には、すでに荒涼として秋の心がありました。
仙台に現れた退屈男 旗本退屈男 第七話 青空文庫
お濠を越えて吹き渡る夜風がふわり、ふわりと柳の糸をそよがせながら、なぜともなしに鬼気身に迫るようでした。
千代田城へ乗り込んだ退屈男 旗本退屈男 第十一話 青空文庫
作例 · 標準
高原には常に爽やかな風が吹き渡り、心地よい。
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窓を開けると、潮の香りを乗せた風が部屋中を吹き渡った
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山頂では、遮るもののない冷たい風が吹き渡り、体が震えた。
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吹き渡る(ふきわたる) — 幻辞.com