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黒赤

くろあか
名詞
1
標準
文例 · 用例
それは京都に共通な暗い陰氣な作りの上に、柱や格子を黒赤く塗つて、わざと古臭く見せた狹い貸家であつた。
夏目漱石 青空文庫
草のなかに、黒赤い地が、見えたり隠れたりして、どの筋につながるか見分のつかぬところに変化があって面白い。
夏目漱石 草枕 青空文庫
それは京都に共通な暗い陰気な作りの上に、柱や格子を黒赤く塗って、わざと古臭く見せた狭い貸家であった。
夏目漱石 青空文庫
黒赤色」 黒赤い、凄さを含んだ火焔が、ぱっと立っていた。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
もっさりしたヴラマンクといえば、大体右と同じ傾向のもので即ちヴラマンクに似てはいるが本当のヴラマンクがその絵を見たら恐縮して風邪を引くであろう処のどす黒赤き拙劣な絵という事になる。
小出楢重 めでたき風景 青空文庫
そこは八畳の居間で、床の間の脇は押入れになって居てやはり襖が立ててあったが、その襖の前には、黒赤色の血が、畳の上に物凄い地図を描いて居た。
小酒井不木 好色破邪顕正 青空文庫
さらにそのふきでものが乾くときは黒赤色に変じますから、全身はあんの中へころがったようになり、顔はおはぎを見るようで、どこに目があるやら鼻があるやらさっぱりわからないのであります。
小酒井不木 ジェンナー伝 青空文庫
わたしは、ぬけ上った額が黒赤く光って、肩の骨の張った烈婦よりも、桃太郎風の勇婦が気に入ります。
一九四四年(昭和十九年) 獄中への手紙 青空文庫