地滑り
じすべり
名詞
標準
文例 · 用例
第二十二回 海の禍孤島の紀元節――海軍大佐の盛裝――海岸の夜會――少年の劍舞――人間の幸福を嫉む惡魔の手――海底の地滑り――電光艇の夜間信號 二|月十一|日、待に待つたる紀元節の當日とはなつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
此海嘯は後に分つたが、印度洋中マルダイ※」に二重傍線]島附近の海底の地滑りに原因して、亞弗利加の沿岸から、亞剌比亞地方へかけて、非常な損害を與へた相だが、其餘波が此孤島まで押寄せて來たのである。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
人夫たちはベンゲット山腹五千フィートの絶壁をジグザグによじ登りながら作業しなければならず、スコールが来ると忽ち山崩れや地滑りが起って、谷底の岩の上へ家守のようにたたき潰された。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
しかも、そうした場所にひとたび鶴嘴を入れれば、必ず上部に地滑りが起り、しだいに亀裂を生じて、ついにはこれが数千米にも及ぶ……。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
下から見上げる諸般の制度は追い追いとそなわりつつあったようであるが、一度大きく深い地滑りが社会の底に起こって見ると、何度も何度も余りの震動が繰り返され、その影響は各自の生活に浸って来ていた。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
直吉は、自分もまた戦争精神病の一種になつて戻つて来たのではないかといふ、地滑りのやうな不安を持つて鏡を見た。
— 林芙美子 『瀑布』 青空文庫
小さな地滑りがあり、上から灌木混じりの土砂を落としていたからだ。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫
「その地点は瀬によって谷からすっかり切り離された所で、山側から下っていく道筋が一本だけありましたが、昨年起きた地滑りのせいで通れなくなってしまいました。
— クリスマス・ストーリー 『千里眼の村』 青空文庫