参殿
さんでん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
palace visit
文例 · 用例
兄君の兵部卿の宮とか中宮大夫などが参殿し、祈りの僧を迎えようなどと言われているのを源氏は苦しく聞いていたのである。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
慶応三年六月昭憲皇太后の入内治定の事が発表せられ、次で御召抱上等の人選があつたが、その際この薫子にも改めて御稽古の為参殿の事を申付けられた。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
人が不審がるであろうとはお思いになるのであるが、その人が来てはずかしめられた老人である自分の見られることも不快であるし、自分が彼を見ては平静で心がありえなくなるかもしれぬと院はお思いになって、もう幾月も参殿しない人を、なぜかとお尋ねになることもないのである。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
その際参殿、電光石火に、将軍様ご遺言を質として西丸様を斥け参らせ……」「が、殿にはそのご遺言、お聞きおよびでござりまするかな?
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
) それには瀕死の家治将軍が、今日明日にも他界しよう、その時突如参殿して、将軍家生前自分に対して、かくかくのご遺言あったといい立て、それをあくまでも主張した上、いまだに要路に就任している自己腹心の人々をして、この説に是が非でも賛成させ、野望をとげるより策はなかった。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
田沼意次は将軍の薨去の、一大悲報を耳にするや、即夜参殿しようとした。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
彼の腹心の一閣老から、彼もし押して参殿せば、近侍の武士たち身命を賭して、彼を刺そうの計画あることと、桑名侯松平越中守より、将軍家ご真筆の遺言状が、すでに西丸大納言、家斉卿へ捧げられたと、密々に告げられたからだそうな。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
泰文は女と深いかかりあいをつけるような無意味な振舞いはしない男だが、ウマがあうというのか、公子にはすっかりうちこんで、口実をつくっては、参殿の行き帰りに四条の公子の家の前に車をとめた。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫
作例 · 標準
新年の儀式では、天皇陛下が伊勢神宮に参殿された。
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古くからの慣習に従い、村の代表者が年に一度、氏神様に参殿する。
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厳粛な雰囲気の中、参殿を許された者だけが神聖な場所へと足を踏み入れた。
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