痩せぎす
やせぎす
名詞-の形容詞形容動詞
標準
skinny
文例 · 用例
痩せぎすであったけれども顔は丸い方で、透き徹るほど白い皮膚に紅味をおんだ、誠に光沢の好い児であった。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
」 笑ひながら店先へ腰を掛けたのは四十二三の痩せぎすの男で、縞の着物に縞の羽織を着て、だれの眼にも生地の堅氣とみえる町人風であつた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
細面で痩せぎすな彼女の父は、いつでも青白い不精髯を生やした、そしてじっと柔和な眼をすえて物を見やっている、そうした形でおぬいには思いだされるのだった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
骨節の延び延びとした、やや痩せぎすのしなやかさは十六七の娘という方が適当かもしれないが、争われないのは胸のあたりの暖かい肉づき、小鼻と生えぎわの滑かな脂肪だった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
その両方の間の、もの蔭に小隠れて、意気|人品な黒|縮緬、三ツ紋の羽織を撫肩に、縞大島の二枚小袖、襲ねて着てもすらりとした、痩せぎすで脊の高い。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
燈火に対して、瞳|清しゅう、鼻筋がすっと通り、口許の緊った、痩せぎすな、眉のきりりとした風采に、しどけない態度も目に立たず、繕わぬのが美しい。
— 泉鏡花 『女客』 青空文庫
そのいずれも彩糸は使わないで、ひとえに浅みどりの柳の葉を、針で運んで縫ったように、姿を通して涼しさの靡くと同時に、袖にも褄にもすらすらと寂しの添った、痩せぎすな美しい女に、――今のを、ト言掛けると、婦人は黙って頷いた。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
もっとも奥さんは中背の痩せぎすな人で、顔の色は水のように蒼白かったが、風呂場などへ通っている様子をみるのに、別に病人というほどの弱った姿もみえなかった。
— 岡本綺堂 『河鹿』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は自分の痩せぎすな体型をコンプレックスに感じ、いつもゆったりした服を選んでいる。
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痩せぎすな老紳士が、黒いステッキを頼りに公園のベンチまでゆっくりと歩いてきた。
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ファッションモデルのような痩せぎすなラインは、現代の多くの女性が憧れるスタイルだ。
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