言うも愚か
いうもおろか
表現
標準
to go without saying
文例 · 用例
見事と言うも愚かだが、十年前のブライロフスキーのレコードの方に情緒の良さがあるのも不思議だ。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫
それらの驚くべき新発見については言うも愚かなことであるが、クリストフ・コロンブスやルイテルの昔の船も、人間の偉大なる傑作の一つである。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
この場合、かれは救いの神ほとけはいうもおろか、悪魔の手にでも縋り付いて男の危急を救いたかった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
……物のあはれか、旅のあはれか、人のあはれか、私のあはれか、あはれ、あはれ、あはれというもおろかなりけり。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
彼らは貴賤、大小、老幼、賢愚と等しく交わり、その態度は嫺雅優美なりというもおろか、愛情はその目より輝き、その唇に震う。
— 新渡戸稲造 『武士道の山』 青空文庫
まことに哀れというもおろかなこと、貰い泣きをしながら一緒に捜す。
— 永井隆 『長崎の鐘』 青空文庫
ところが、その後、駒込辺の一寺院に、似ているというもおろか、実にそっくりな女性が、時折、貴賓があると、客室へ茶を運んだりして、楚々たるすがたを見せていた。
— 吉川英治 『梅里先生行状記』 青空文庫
ここ生涯のわかれ目と、懸命なせいもあろうが、由来、機智縦横な彼ではあり、満身の智恵をしぼって、自己の正当を述べ、自己の罪条をいい晦すに努めると、正に、懸河の弁舌というもおろか、思わず聞き恍れるばかりだった。
— 吉川英治 『梅里先生行状記』 青空文庫
作例 · 標準
「健康を損なっては元も子もないということは、言うも愚かな話ですが、日々の忙しさにかまけてつい疎かになりがちです」
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「彼の指揮官としての有能さは言うも愚か、その部下を思いやる器の大きさには誰もが敬意を表している」
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「あのお方の高潔な精神については、私などが今さら語るまでもなく、言うも愚かなことでございます」
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近代市民社会において、思想の自由が侵すべからざる基本的人権であることは、言うも愚かな大前提である。
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