活社会
かつしゃかい
名詞
標準
文例 · 用例
学海の新気運に貢献して、日本の活社会と交渉のある教授を担任すべき人物である。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
もし活社会の要する道徳に反対した文芸が存在するならば……存在するならばではない、そんなものは死文芸としてよりほかに存在はできないものである、枯れてしまわなければならないのである。
— 夏目漱石 『文芸と道徳』 青空文庫
すべて動的活社会の統一的代表者は、不動的人格の所有者でなければなりませぬ。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
長篇小説と云えば、バルザックをとりあげてみないまでも活社会の活人間を描く力量が必要である。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
故に教育の目的は如何に深淵なる学理の攻究研鑽を積むも、常識圏外に逸する事なく、研学の歩を進むると同時に、活社会を離れず、いわゆる世と推移り時世の進歩傾向を知ると共に、活社会に処して活動するの能力を養うこそ教育の最大目的なるべけれ。
— 新渡戸稲造 『教育の最大目的』 青空文庫
英国はこれに反し学校の卒業証書を得るものは、一定の教養訓練を経たる事を証するだけの実質を有し、一たび学校を出ずれば直ちに活社会に立て活動し得るの人たるを備えておる。
— 新渡戸稲造 『教育の最大目的』 青空文庫
切言すれば宇宙の言うべからざる一種異様なる力と交わり、時の要求と共に推移り活社会に活動するの人格を養を教育の最大目的とせねばならぬ。
— 新渡戸稲造 『教育の最大目的』 青空文庫
例えば歴史的知識を沢山持っているとか、色々の活社会や科学に就いて、又色々の芸術作品に就いて、知識の分量を人より多く持っていることが、その人間の教養の高さだという風に考えるやり方である。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫