すりこ木
すりこぎ
名詞
標準
pestle
文例 · 用例
愚かなるわれら杞人の後裔から見れば、ひそかに垣根の外に忍び寄る虎や獅子の大群を忘れて油虫やねずみを追い駆け回し、はたきやすりこ木を振り回して空騒ぎをやっているような気がするかもしれない。
— 寺田寅彦 『時事雑感』 青空文庫
私の目なんか皿の様で、花はすりこ木の様で、大笑ひの種にしてゐます。
— 知里幸恵 『手紙』 青空文庫
ハンナは、わる者めと、いって、げんこをふりあげ、夜の食事のじゃがいもが、わる者ででもあるように、すりこ木でつぶしました。
— LITTLE WOMEN 『若草物語』 青空文庫
女房がすりこ木でぶん殴ろうとするのを、亭主が反り返って受け止めようとしている絵などもあった。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
そうこうしているところへ、以前の日蓮宗の坊さまが、また問題の竹藪の背後から、ゆらりゆらりと姿を現わしましたが、こんどは両の手に、すりこ木を入れた擂鉢を恭しく捧げて来たものです。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
大きな宿屋などの三助ででもあれば、あたりまえなら接近する事も困難なような貴顕のかたがたを丸裸にしてその肢体を大根かすりこぎででもあるように自由に取り扱って、そうしておしまいには肩や背中をなぐりつけ、ひねくり回すのである。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
そう言えばすりこぎでとろろをすっているのなどを見ても、どうもやはり手首の運用で巧拙が別れるような気がする。
— 寺田寅彦 『「手首」の問題』 青空文庫
「なんだこれは」「すりこぎのようだ」「犬殺しの棒だ」「いやだな、おまえが使えよ」「おれもいやだ」 少年共はてんでにしりごみをした。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
作例 · 標準
すり鉢で胡麻をあたるのに、山椒の木で作られたすりこ木を使う。
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「すりこ木を垂直に持って、円を描くように回してね」
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使い込まれたすりこ木は、先端が丸くなって手に馴染んでいる。
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