不在地主
ふざいじぬし
名詞
標準
absentee landlord
文例 · 用例
小林多喜二の「不在地主」には、労働者と農民の提携のほう芽が、文学的に取扱われている。
— 黒島傳治 『農民文学の問題』 青空文庫
――農民運動の方向転換期にあるとき、且つ又急速なる資本主義の発展に伴う「地主のブルジョワ化」、従って都市居住地主――不在地主が、その典型たらんとしつつあるとき、この争議こそ重大な意義をもつものと云わなければならない。
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
「一九二八・三・一五」「蟹工船」「不在地主」等の比較的まとまった作品を発表して、プロレタリア身辺小説を掲棄した小林多喜二はこの方面における第一の功労者といって差し支えなかろう。
— 平林初之輔 『昭和四年の文壇の概観』 青空文庫
藤澤は不在地主で部落の小作地全部は、松本の支配を受けてゐた。
— 島木健作 『黎明』 青空文庫
続いて、有名な「蟹工船」が書かれ、「不在地主」「工場細胞」「オルグ」「独房」「転形期の人々」「沼尻村」と精力的に作品が送り出されたが、我々が特別注目し又感歎するのは、同志小林多喜二が一つの作品から一つの作品へと常に前進しつづけたプロレタリア作家としての努力、覚悟についてである。
— ――作品を中心として―― 『同志小林多喜二の業績』 青空文庫
「不在地主」「沼尻村」などは、農民の解放はプロレタリアートの闘争との結合なしには実現されないこと、社会ファシストの偽瞞と闘うことなしに農民の革命力は正しく発展し得ないことを示した。
— ――誤れる評価との闘争を通じて―― 『同志小林の業績の評価に寄せて』 青空文庫
須井一の『綿』、小林多喜二の『不在地主』『沼尻村』、金親清の『旱魃』などの歴史的意義をもつ農村小説でも規模が違うから比較すべきでないが、これほど芸術的な力は見せなかった。
— ――「囚われた大地」について―― 『作家への課題』 青空文庫
藤原氏は今日いう不在地主で、各地の大荘園は、その土地に住む管理者によって管理されていた。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
作例 · 標準
不在地主の所有する土地は管理が行き届かず、雑草が伸び放題になっている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
かつてこの村の土地の多くは、都会に住む不在地主によって支配されていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「不在地主との交渉が進まず、新しい道路の建設がストップしているんだ」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview