じたじた
じたじた
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
cowering
文例 · 用例
……それと見て、つかつかと、小刻みながら影が映す、衣の色香を一目見ると、じたじたとなって胴震いに立窘むや否や、狼狽加減もよっぽどな、一度駆出したのを、面喰って逆戻りで、寄って来る清葉の前を、真角に切って飛んで遁げた、赤熊の周章てた形は、見る見る日本橋の袂へ小さくなって、夜中に走る鼬に似ていた。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」と云う時、きょときょと目で、お妙の俯向いた玉の頸へ、横から徐々と頬を寄せて、リボンの花結びにちょっと触れて、じたじたと総身を戦かしたが、教頭は見て見ぬ振の、謂えらく、今夜の会計は河野|持だ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
黒鴨の俥夫が、後から、横から、飛廻って、喚くを構わず、「チンツン、さすがの勇者もたじたじたじ、チチレ、トツツル、ツンツ、ツンツ、こずえ木の葉のさらさらさら、チャン、チャン、チャンチャンラン、チャンラン、魔風とともに光邦が、襟がみつかんで……おほほ、ははは、ちゃっちゃっ、ちゃっ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
なにしろ、一同、生れて初めて見た截断刃、大斧、粉砕機などに仰天し戦慄し畏怖しきっているのだから、突然、しゅうしゅうと斜め下ろしに吹きまくって来た亜硫酸瓦斯の悪気流には、全くのところたじたじたじとなったにちがいない。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
谷村さんは悪びれもしないで、洗面所へはいつて行きますと、驚いた事に、あんなに思いつめていたあの美しい女のひとが、じたじたと冷水で眼を洗つているところでありました。
— 林芙美子 『清修館挿話』 青空文庫
私の心の傷跡にじたじたと血がにじんできます。
— ――放射線火傷で右手をうしなつた木挽きの妻と河原にうつ伏せて死んでいた幼女に―― 『いまだ癒えぬ傷あと』 青空文庫
作例 · 標準
叱られて、子供は床にじたじたと這いつくばった。
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捕まえようとしても、魚は水槽の中でじたじたともがいた。
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彼は窮地に陥り、どうすることもできずにじたじたするばかりだった。
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