人っ子ひとり
ひとっこひとり
名詞
標準
(not) a soul
文例 · 用例
深夜、人っ子ひとり通らぬ街路を、吹雪だけが轟々の音を立て白く渦巻き荒れ狂い、私は肩をすぼめ、からだを斜めにして停車場へ急いだ。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
左右は麦畑のひくい岡で、人っ子ひとりおりません。
— 新美南吉 『のら犬』 青空文庫
そこで僕は二階に上ってみましたが、ひとけのない空っぽの部屋がふたつあるだけで、家じゅうどこにも、人っ子ひとりいません。
— THE YELLOW FACE 『土色の顔』 青空文庫
さっき見に来たときゃ、たしかに人っ子ひとりいなかったのに、変な虫けらが降ってきやがったんですよ。
— 七七の橙 『右門捕物帖』 青空文庫
あらぬつじ切りのうわさは、城下の町のもののおびえやすい心をいよいよおびえさせたとみえて、行く道はげに死せるがごとく、人っ子ひとり見かけない寂しさでした。
— 血染めの手形 『右門捕物帖』 青空文庫
どこへ行っても人っ子ひとり会わなかった。
— 白夜幻想曲 『踊る地平線』 青空文庫
木造の家や垣根がつづくだけで、どこにも人っ子ひとり見かけるではなく街路にはただ雪が光っているだけで、鎧扉をしめて寝しずまった、軒の低い陋屋がしょんぼりと黒ずんで見えていた。
— ニコライ・ゴーゴリ 『外套』 青空文庫
車道は、自動車がぎっしりつまって流れるように動いているが、歩道には人っ子ひとり影を見せない。
— 谷譲次 『字で書いた漫画』 青空文庫
作例 · 標準
夜の浜辺には、人っ子ひとりいなかった。
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こんな田舎道で、人っ子ひとり見かけないのは珍しいことではない。
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開店前のデパートには、警備員以外人っ子ひとりいなかった。
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