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掻き上げる

かきあげる
動詞
1
標準
文例 · 用例
片手を挙げて髪のほつれを掻き上げる仕草が見える。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
お辞儀のリズムにつれて長髪が颯と額にかかるのを氏は一々|掻き上げる
岡本かの子 鶴は病みき 青空文庫
私が入って行くと、後れ毛を掻き上げるようにして、下からチラと見た。
小林多喜二 党生活者 青空文庫
いつも淋しげの女ではあるが分けても今夜は淋しそうに、坐ると一緒に首垂れたが、細い首には保ち兼ねるようなたっぷりとした黒髪に、瓜実顔をふっくりと包ませ、パラリと下がった後れ毛を時々掻き上げる細い指先が白魚のように白いのだけでも、男の心を蕩かすに足りる。
国枝史郎 三甚内 青空文庫
姉さん有難う」と二人に挨拶して末座に坐つたまゝ一寸こぼれた鬢を掻き上げる
高濱虚子 俳諧師 青空文庫
それから二人とも暫く無言でゐて「まだ新聞社は給料を増してくれないのですか」と細君は櫛卷きのほつれた鬢を掻き上げる
高濱虚子 俳諧師 青空文庫
「全くだ、何んか斯う驚天動地の面白い事件が無いものかネ」 百舌の巣のような乱髪を、無造作に指で掻き上げるのは、朝山|袈裟雄というあまり上手でない絵描きです。
野村胡堂 古城の真昼 青空文庫
後れ毛を掻き上げるか弱い手、ホッと溜息を吐く様子までが、跫音を忍ばせたガラッ八には、手に取るごとく見えるのです。
身投げする女 銭形平次捕物控 青空文庫
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